Discovery Worldでの体験活動~生徒達の学び編①~

自己調整能力は徐々についていくと思っているひだち教室長の安藤です。

前回はDiscovery Worldで体験したことをご紹介しました。

>>>天然宝石探しの記事

今回はDiscovery Worldに行った時に、生徒達はどういうことを学び・育まれたのか。

どういう事が起きたかを2回に分けてもう少し詳しく書きたいと思います。

参加した生徒達は下記のメンバー。

Aちゃん(小学3年)、Bちゃん(小学4年)

C君(小学3年)、D君(小学4年)

E君(中学生)

Discovery Worldは障害に理解のあるスタッフが揃っている

Discovery Worldの店主は、ガイドヘルパー経験者。

障害のある子供や大人への接し方を熟知されています。

店主が生徒達に説明している様子を見ていると、慣れているなという印象を受けました。

生徒達の注意を向けるのを大事にされていたから。

これは簡単そうに思えて、意外と難しいことです。

他のスタッフは障害についての理解がある。

※理解というのは、ここでは知識ではなく受容する器のことを指します。

体験中、私は安心して生徒達をお任せできました。

Discovery Worldで育まれ学べること

Discovery Worldでの体験はどんな意義があるのか?

私は下記のようなことをねらいとしていました。

・新しい世界を知る

・得意不得意を知る

・チャレンジ精神を養う

・お互いを共感し合える

・自信がつく

・巧緻性を高める

新しい世界を知るできるというのは、特に大きなねらい。

実際活動してみると、それ以外のことも育まれ、学びの機会となりました。

自己理解と自己調整能力を高める

Discovery Worldとは関係ありませんが、学びの一つなので書きます。

Discovery Worldに行く前に、昼食をとりました。

入った店は大学の学食形式で、自分で好きな物を好きなだけとっていきます。

Aちゃんはバランス良く料理をとっていきます。

それは素晴らしいこと。

様子を見ていると、Aちゃんはお盆にドンドン料理を乗せていきました。

お盆の上には、料理でいっぱいに。

他の生徒は1000円にも満たない金額でしたが、Aちゃんは2000円近くになりました。

いかに沢山とったのかが分かると思います。

Bちゃんは食が細いタイプ。

普段はそれほど食べませんが、食べたい物があったのでしょう。

普段の倍以上の料理を手に取りました。

食べきれるわけがありません。

私は二人に確認しました。

私「沢山料理をとっているけど、全部食べきれるん?」

Aちゃん「う~ん、無理~」

Bちゃん「食べられない」

私「そうやろうな。好き嫌いがあるのは仕方ない。でも、残すのは良くない」

私「食べられる量を自分で考えて、食べきれない分は先生が貰うから。考えてみ」

二人は悩みながら、料理の一部を私に渡し始めました。

二人の判断は良かったようで、しっかりと完食することが出来ました。

私は生徒達に食べ物を残さないよう伝えています。

下記の理由があるからです。

・作った人に失礼

・外食した時に、自分の欲求と自分の状態を調整する意識が芽生える

前者は一般的によく言われますね。

後者は、自己理解や自己調整能力にも結び付きます。

自分でとっていくスタイルのお店では、自己理解と自己調整能力が必要。

それらは『食べ物を残さない』という基準があると高まりやすいです。

生徒にとっては、ただの昼食時間かもしれません。

でも、昼食時間だろうと、可能な限り学びの時間にしたいと私は考えています。

今回の出来事は、生徒達にとって気づきになったかもしれませんね。

天然宝石探しは見る力が求められる

天然宝石探しは、子供や大人に大好評の体験。

どんな人も喜ぶ。

そう思う人は多いでしょう。

しかし、楽しめにくい人も中にはいます。

・図と地を見分ける力が弱い

・集中し続けるのが苦手

主にこの2パターンが該当すると、楽しめにくい。

図と地は専門用語になります。

上記の写真で説明すると、

探している天然宝石が図、沢山のどうでもいい砂利が地に該当します。

これらを見分ける力が弱い人にとっては、天然宝石探しはしんどい作業となります。

Bちゃんは若干見分ける力に弱さがあります。

そのため、他の生徒と比べると作業の手を止める時間が早かったです。

集中し続けるのが苦手な人も楽しめないと書きました。

しかし、普段集中し続けるのが苦手でも、興味があれば凄い集中力が発揮されます。

E君はまさにそのタイプで、いつまでも探し続けていました。

疲れないのか?と思うぐらい集中力を発揮していました。

天然宝石探しがどれほど視機能のトレーニング効果があるかは分かりません。

トレーニングは継続性が必要なので。

でも、楽しかったという感情や成功体験を積めます。

そうすると気づきが促され、下記のようなことが成長として表れてきます。

・探すという意欲と姿勢が構築される

・自分は探せると思えるようになる(自己肯定感が高まる)

本来苦手なことでも『出来る!』と思えるようになると、本当に出来るようになるのです。

今回で言えば、見えなかったものが見えるようになる。

しかもこれらは色んな場面で活かされ、永続性があります。

人間って本当に不思議な生き物です。

天然宝石探しはそのキッカケになる可能性が十分秘めています。

お勧めしたい体験ですね。

関連記事

  1. コンセンサスゲームで合意形成を学ぶ
  2. アイススケートの滑り方と練習方法
  3. 人に嫌われるのが怖い
  4. ラウンドワンで初めてのボーリング【浜大津アーカス店】
  5. カボチャのランタン作り再び~経験は強みになる~
  6. 発達障害者とアルバイト
  7. 仲間意識を高める
  8. 静岡県で観光~生徒達が学んだこととは?~

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ひだち教室 Facebook

PAGE TOP