ほかほかまつり 2018が開催されました【大津市立障害者福祉センター】

大津市で障害がある人、ない人とが交流する場として、ほかほかまつりが開催されたので行ってきました。

ほかほかまつりとは

2004年の障害者基本法の改正により、毎年12月3日~12月9日までを障害者週間とすることが定められました。これは、「国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高める」ことを目的としています。

大津市では、この障害者週間に、大津市障害者生活支援センター主催による「あったかまつり」や、大津市障害者スポーツ協会と大津市身体障害者更生会主催による「ぬくもりスポーツ交流会」などが開催されるようになりました。

2006年からは「ほかほか祭り」が開催されるようになり、スポーツ体験、和太鼓やダンスといった催し、カレーやたこやきといった模擬店があり、色々と楽しめます。それらが噂を呼んで、参加者も年々増加しています。

模擬店

お昼近くにいったこともあって、模擬店の周りには多くの人がいて賑わっていました。

1パック2個入りのコロッケが150円で売っていたので購入。

大きいサイズのコロッケはずっと外に置かれていて冷えてしまっていましたが、食べるのにはそれほど支障はありませんでした。

味自体は可もなく不可もない味でしたが、とにかく大きいので、2個食べるのに少し苦労しました。

わたがしは子供に大人気でした。1つ100円というのも、子供にとっては買いやすいです。

福祉団体は畑をしていることが多いのですが、そこで収穫された野菜の販売もありました。

販売していたのは施設利用者の方で、指導員に指導を受けながら社会経験を積んでいました。

フランクフルトは1本150円で、よく売れていました。

長めのフランクフルトで、たっぷりとケチャップやマスタードが塗られており、実に美味しかったです。

タコ焼き機で作られているピザボールなるものが売られていました。中にはピザやチーズが入っていて、実に美味しそうです。

この時は既にお腹がいっぱいだったので、食べられませんでしたが、後に別の所でスタッフ同士の会話を聞くと、とても美味しいそうです。昨年も人気があって、完売したとのこと。

食べられなくて残念です。

一番行列ができていた模擬店は、カレーでした。

量もあり、温かい食べ物だからでしょう。今日はとても寒かっただけに、売れ行きが良かったです。

様々なスポーツ体験とイベント

におの浜ふれあいスポーツセンターに入ると、ロビーには矯正展、アリーナではスポーツ体験とステージ発表が行われていました。

刑務所で作られた作業製品が売られていました。

商品を見ていくと、とてもレベルが高いです。一つ一つが丁寧に作られていて、丈夫そうです。

枕やくまモン商品もありました。ただ単に作れる物を作りましたというような物ではなく、しっかりと購買意欲が増す工夫がなされています。

先週の段階でしたら、枕を買っていたと思います。それほどしっかりとした製品でした。もし一人で作られたものとしたら、相当な技術力です。

アリーナに入り、まず最初にやったスポーツ体験は、パラローイングです。

4人の漕ぎ手と1人の舵手によるボート競技。テレビで見たことはありましたが、体験は初めてです。

ボートに乗って体験することは当然できないので、室内用の練習器具を体験。

腕で引っ張るのかと思いきや、全身を使って引っ張ります。まさかの全身運動で驚きました。

意外と面白く、これは生徒達にもやらせてみたいと思い、体験をどこかでしていないかと訊くと、第一・第三日曜にやっているそうです。

来年体験をしに連れていこうと思います。

次に体験したのはボッチャ。

青チームと赤チームに分かれ、白いボールに一番近づけたチームが勝ちという、いたってシンプルなルールの競技です。

しかし、いざやってみると難しいです。なかなか白いボールに近づけることができず、意外とイラっとします。

豪快さよりも繊細さを求められるので、私向きではありませんでした。

フライングディスク競技。

フリスビーを輪っかの中に入れて得点を競う競技です。

これは面白かったです。輪っかの中にイメージ通りにスっと入るとゾクゾクっと身体が震えます。

また、輪っかの中に入るまでの間がスローモーションのように流れ、不思議な感覚を味わえました。

カーリングの床版といえる、カローリング。

床に描かれた的に向かって、ローラーがついたストーンを滑らせます。得点システムはカーリングと同じで、的の中央に近いチームに得点が入ります。

これは小さい子供に大人気で、子供達は飽きずに何度も滑らせていました。

幼児にやらせたい競技です。

車いすツインバスケット。

背の低いゴールと通常の高さのゴールの二種類が設置されています。

それぞれのゴールにボールを入れて得点を競う競技ですが、シュート技術は勿論のこと、お互いの声の掛け合いが非常に大切なそうです。

コミュニケーション能力が問われるので、SST(ソーシャルスキルトレーニング)としても使えそうです。

ジャグリングショーがやられていました。多くの観客がジャグラーの周りを囲み、ショーを楽しんでいました。

そして観客だけでなく、三井寺の広報僧べんべんもショーを見物していました。

場所を移って、障害者福祉センターに行きました。

そこでも体験コーナーがあるのですが、福祉寄りの体験コーナーです。

視覚障害者の疑似体験、姿勢が歪んだ人の疑似体験、聴覚障害者の疑似体験といったものが体験できました。

仕事柄、イヤーマフを見た瞬間、聴覚過敏のあるASDの人の疑似体験が出来るのかと思いました。

そうではなく、難聴の方の疑似体験とのこと。つけてみると、コーと何か音が響いていて、難聴の方は常にこういった音が聞こえるのかとスタッフに訊くと、「?」といった表情をされました。

視野狭窄の疑似体験。

これも仕事柄、見た瞬間はシングルフォーカスの疑似体験かと思いました。

視野が狭くて、とても不便です。

こういった体験をすると、障害者の見方が少し変わりますね。

 

ほかほかまつりは色々と体験できて楽しめます。

しかし、想像よりも規模が小さかったので、福祉関係の団体だけでなく、一般の方も出店できるようにすると、もっと盛り上がって大津市の一大イベントになると思います。

そして出来ることなら、ひだち教室からも何かゲーム的なものを催したいと思いました。ぜひ、一般参加も許可してほしいものです。

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