犬の里親になりました
昨年の夏に、15年間飼っていた犬が亡くなりました。悲しみから、私の母はもう犬は飼わないと言っていましたが、犬のいない安藤家は考えられないため、私と妻は犬を飼おうと説得しました。今回は今の犬との出会い、次回は発達障がいの子どもと犬についてお話したいと思います。
飼主になる人を待っている
私は常々「かわいそうな犬に貢献したい」と思い続けていました。殺処分される直前の犬の表情をテレビで見てきて、いたたまれない気持ちになります。目は怯えきっていて、死んだような眼をしていますが、飼主を求めている眼でもあります。
今回はそういった犬を救うチャンスなので、保健所から犬を引き取ろうと考えました。
京都市動物愛護センター
京都市では、京都動物愛護センターに犬達が保護されているということだったので、そこへ向かいました。
とても綺麗な施設で、犬のための広い庭もありました。不幸な目にあっているけど、こういう環境ならきっと活き活きとした目をした犬がいるのだろうと、ワクワクしていました。しかし、犬が住む区画に入ると面くらいました。テレビや写真で知っていたつもりですが、生で見ると全然違いました。
外見はしっかり手入れされていて綺麗なのですが、人間による暴力やネグレクトにより、心がやられているのが一目で分かりました。吠えている犬もいれば、寄り添ってくる犬、怯えて脱糞してしまう犬など様々でしたが、皆共通して目に光がありませんでした。胸が締め付けられる思いでした。
気になる犬を数匹チェックし、施設を後にしました。後ろ髪をひかれる思いがありましたが、すぐには決めず、他の施設にも行くことにしました。
里親募集サイト
ネットで『里親』と検索すると、里親募集サイトがたくさん出てきます。色々見ましたが、『ペットのおうち』というサイトが一番大きかったので、そこを中心に探すことにしました。
色々な種類の動物が載っています。犬だけでなく、猫、小動物、鳥など。里親を求めている動物は私が思っている以上に多いのだと知りました。
気になる犬は何匹もいましたが、引き取り条件が関東や九州だったりと、とても遠くて泣く泣く諦めるケースもありました。
そんな折、大阪の高槻市で『犬の合宿所in高槻』という犬の譲渡会が近々開催されることを見つけ、行くことにしました。
譲渡のキッカケ
譲渡会場に着くと、里親希望の方の行列ができていました。私みたいな考えを持っている人は思っている人は決して珍しいものではないと知り、嬉しかったです。
高槻の譲渡会には10匹ほどしか犬はいませんでした。子犬、緊張して吠える犬、なかなか貰い手がつかず譲渡会に慣れてしまった犬、静かな犬等がいました。
外見では特に好みの犬はいなかったのですが、触ろうとしたら自ら手(足)を出してくるアル君という犬がいました。その犬こそ現在飼っている犬です。
ネグレクトを受けていたから、餌を貰うために必死に覚えた芸当なのかもしれません。そう考えると、とても愛おしく思うようになりました。
その日の内に引き取りの手続きをして練習期間を踏まえ、出会いから1ヶ月後、家族になりました。
鹿児島県徳之島から遠路はるばる大阪まで空輸されてきたこの犬を『クマラ』と名づけました。
仏教好きの母が、最初の三蔵法師といわれる【鳩摩羅什(くまらじゅう)】からとったのが由来です。
音にとても敏感で、最初は生活音ですら怯えていましたが、今はだいぶ緩和されて生活音で怯えることはなくなりました。ただ、未だに車の音には怯えます。これは時間がかかることでしょう。
家族になって4ヶ月が経過しましたが、まだ少し距離間があるように思えます。もっともっと愛情を注いで、幸せだと感じて貰えるよう、一緒に生活していきたいです。いずれ当教室のマスコットとして、子どもの心を癒す係として活躍してもらおうとも考えています。
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