水鳥観察センターから鳥の仕草を眺める【滋賀県高島市新旭】

琵琶湖の湖周道路を気持ちよく走っていると、水鳥観察センターなるものが見えてきます。

水鳥を観察する施設というのはイメージできていましたが、どんなもなのか気になったので行ってみました。

琵琶湖の水鳥を見守る観察センター情報

水鳥観察センターは、以前飼い犬と行ったかばたリゾートのすぐ側にあります。

平日ということもあって、駐車場はガラガラで駐車し放題。

駐車場には大きな水槽が置いてあり、中の水は水苔がビッシリ。水面には落ち葉がたくさん浮かんでいました。

寒い時期だからか、全然手入れされていないのが気になりますね。

建物は自然との調和を意識したつくりになっています。木のぬくもりを感じられ、壁面は茶色に統一しているので、鳥達に警戒されにくいと思います。

水鳥観察センターから琵琶湖寄りの所に、遊歩道があります。

天気が良くて、琵琶湖を眺めながら風を全身に浴びつつゆったりと歩くのは、さぞ気持ちがいいことでしょう。しかし・・・。

昨年の台風の爪痕がまだ残っていました。大木が遊歩道にまで倒れていて、中腰にならないと通れませんでした。

腰痛持ちには少しキツかったです。

写真の犬は飼い犬のクマラです。飼い主が苦労して木をくぐっているのに我関せずで、グイグイとリードを引っ張るのでこけそうになりました。

遊歩道を歩いている内に、空が晴れてきました。

条件としては良くなってきたのですが、目の前に広がる数多くの木々は折れていて、景観としてはあまりよくありません。

しかし、太陽の光を反射する琵琶湖はキラキラしていて、それがすぐ目の前で見られたので良かったです。

しばらく歩いていると広い空間があり、そこには鳥が飼育されている木箱がいくつかありました。

カモや鳩だけでなく、キジ?孔雀?のような色鮮やかな鳥も飼われていました。

色んな種類の鳥がいるので、琵琶湖で保護された鳥というより、鳥の繁殖場という印象でした。

水鳥観察室とカフェ

水鳥観察センターの中は至る所に鳥、鳥、鳥の人形や写真や絵等が置いてあります。

入館料は200円と意外と安くて驚きました。

ここは水鳥観察室とカフェが併設されています。

ガッツリ食べたい方向けではなく、小腹が空いた方によく利用されるようです。

水鳥観察室には、普段見慣れない望遠鏡が窓側に10個以上設置されていて、思わずテンションが上がりました。

後で子供連れの家族が来たのですが、その子供(小学生)も望遠鏡を見てテンションが上がっていました。

鳥だけでなく、ミソハギ、ミズヒキ、コナギといった琵琶湖沿いに咲く植物が載った絵ハガキ(10枚100円)や実物も展示されていました。

部屋の一角には、音響設備が整ったミニシアターがあり、水鳥観察プログラム等の映像が上映されるそうです。

また、学校の社会見学としてよく利用されるようで、生徒達が描いた水鳥の絵も飾られていました。

フクロウやカモといった色々な種類の鳥の剥製がたくさん展示されていました。

水鳥を知るための教材という意味では良いのですが、私みたいに勉強よりも動物触れあいを希望する人間にとっては、剥製を見ながら本物を触りたいと思うことでしょう。

因みに、カルガモが一番可愛かったです。

部屋に置かれている望遠鏡を使って、人生初のバードウォッチング開始。

望遠鏡は良い物を使っているようで、思った以上に遠くのものが近くに見えます。

初めて見た時は思わず「すげ~!」と言ってしまいました。私でそれなら、子供はもっと強い反応をすることでしょう。

見られていることを知らない(当然ですが)水鳥達は、観察センターから遠い地点でプカプカ優雅に浮かんでいて、気持ちよさそうにしています。時折、水の中にもぐっては餌を探していました。水鳥達の何気ない仕草はカワイイものです。

鳥には詳しくないので、一目ではどういう鳥かは分かりません。そういう人のために、「最近、よく見られる鳥たち」と書かれた一覧がありました。

私が見れたのは、ミサゴ、マガモ、カイツブリだと思います。

琵琶湖には大小の島があるのですが、人工的に作られた島もあります。

その周りには多くの生き物が生息していて、水鳥達はその生き物を狙って周辺を泳いでいました。

しかし、周辺を泳ぐだけで近づける水鳥はわずかです。というのも、人工の島周辺で舟を使って魚釣りをしている人間達がいて、近づけないのです。

ちょっとかわいそうでした。

イスの高さと望遠鏡の高さが私には微妙に合わなくて、腰が痛くなりました。

すると、スタッフが双眼鏡を貸してくださり、それを使ってウォッチング再開。

双眼鏡は望遠鏡ほど遠くまで見ることが出来ませんが、腰の心配はなくなったので、腰痛持ちの方は双眼鏡をお勧めします。

スタッフによる水鳥の観察日記がホワイトボードに記されています。

細かい字で書かれていて、読むのも一苦労ですが、スタッフがいかに今の仕事が好きかにじみ出ていました。

スタッフの真剣な仕事ぶりや教える時の姿勢が子供達に好評のようで、感謝のお手紙を頂くことがあるそうです。

こういうのを貰うとモチベーションが上がりますね。

HULLという店名のカフェは、野菜をたっぷり使ったランチ、オリジナルドリンク、手作りスイーツが販売されています。

ドリンクやスイーツは観察室に持って行って、バードウォッチングしながら食べることができます。

店内の座席は20席程で、オシャレです。

女性のお客さんがちょうどランチを食べていて、見る限り量は女性向けだと思います。私には物足りないかな。

営業日は土曜日、休日、月曜日と変速的なものなので、平日に来られる方は要注意です。

アクセスと営業期間

JR:新旭駅下車。コミュニティーバス西循環線に乗車し、鳥観察センター前にて下車。

タクシー:近江今津駅で降りて、タクシーに乗れば約3分。

駅からはレンタサイクルを借りられます。

営業時間:観察室 10:00~17:00(11月1月は16:00まで) カフェは土曜、休日、月曜日のみ営業。

定休日:火曜日

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