コミュニケーションが苦手なら、まずはゲームを通して

今回は、発達障がいの子どもがゲームを上手く活かせていない事例、ゲームの存在意義についてお話します。

ゲームが好きでも上手く活かせていない

発達障がいの子どもはコミュニケーションが苦手な事が多いですが、ゲームを通して上手くいくケースがあります。しかし、上手く活用できていない事もよく聞きます。その一例をご紹介したいと思います。※今回はASDの子どもです

小学生の場合

学校の休み時間にクラスメイトと遊ぶことが苦手な子どもは、自由帳に何か絵を描いて過ごすことが多いのですが、マリオにはまっているとマリオのステージを描きだします。オリジナルのステージを描くことが多く、それをネタに他の人と関わろうと努めます。

本人はステージの絵を見せながら思い描く世界を長々と説明するのがとても楽しいのですが、見せられた側は楽しいというより、戸惑いの方が大きく、若干引き気味になるようです。しかし、ASDの特性故に引かれている事に気づかず、何度も描いては見せに行くので、心の距離が開く一方です。

自分だけでなく、相手も喜ぶ方法を学べば、また結果は変わってくると思います。

中学生の場合

友人がいるなら、友人の影響を受けて興味を持つゲームの種類は一気に増えます。バイオハザードなどのグロテスクなゲームもその頃にやり始めますね。良いか悪いかの賛否はあると思いますが、見方によっては世界観が拡がる機会になっていますし、プレイしている人も多いので話しがかみ合いやすく、共感性を得られやすいと思います。

一方友人がいない場合、我が道を突き進みます。大きくなってもマリオシリーズしかしない子どももいます。一人で楽しむ分には悪いわけではないのですが、ゲームの話(マリオ限定)をキッカケに仲良くなりたくても、同じ年代の人はあまりマリオはしなくなっているので、話しがかみ合わない(続かない)、他のゲームの話を振られても知らない(例:ゼルダ)から話しが出来ないため、友人ができないなんてことはよく聞きます。

かじった程度で良いので、色々なゲームを知っている方が話しもしやすくなるでしょう。

ゲームの存在意義

ゲームはコミュニケーションツールとして優秀ですが、それ以上に人と仲良くなるための第一歩を後押ししてくれるツールでもあります。

こんな事例があります。

なかなか生徒同士の距離が縮まらないグループがあったので、ある日、アイスブレーキングの一つとして、ゲームを持ってくる事を許可しました。皆ゲームが好きなので盛り上がるかと思っていたのですが、同じソフト(3DSのマリオカート)を持ってきているのにも関わらず、一緒に遊びませんでした。何故そうなってしまったのか。

一人でゲームをするのが当たり前で一緒にプレイする楽しさを知らないパターン、遊びに誘うというスキルが身についていないパターン、遊びに誘っても断られるケースを体験しすぎて出来なくなってしまったというパターンが考えられます。

どのパターンも結局やることは一緒で、大人(指導者)の介入です。強制的に、全員で同じゲームをプレイすることにしました。初めは強制なので、快く思わない子どももいましたが、私も一緒にプレイしていくと表情が良くなっていき、私を介して会話をするようになりました。しばらくして私は途中から抜け出して、子ども達だけでやらせてみました。

すると、皆ゲームを通して会話をし始めました。その瞬間は鳥肌が立つほど素晴らしい光景でした。コミュニケーションをとるのが苦手と言われている子ども達が自然と言葉を交わすのだから。その後、子ども達の距離感が一気に縮まり、ゲーム以外の場面でもコミュニケーションを図る場面が見られるようになりました。

ゲーム自体はオーバーアクションで生徒達を盛り上げようとしてくれています。そのアクションに生徒達は反応し、背中を押されるようにして言葉が出て、他の人と言葉を交わすキッカケになっているのだと私は考えています。

なんのためにゲームをするのかという理由を周りの人達は持っておくと、ゲームに対する見方が変わるのではないでしょうか。

余談ですが、一番仲良くなりやすいと感じたのは、ルイージーマンションやWIIのマリオ(名前忘れました)といった協力プレイのゲームでした。

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