発達障害とテーブルゲーム
色々なテーブルゲームを見つけるのが好きなひだち教室長の安藤です。
前回のブログではテーブルゲームの一部をご紹介しました。
今回はテーブルゲームをプレイできる店に行った理由。
そしてテーブルゲームの効果。
とりわけ、発達障害のある子供にとっての効果を書きたいと思います。
テーブルゲームをプレイしよう!
テレビゲームが世に出てくるまで、屋内で遊ぶといったらテーブルゲームが多かったです。
トランプ、チェス、将棋、すごろくといったものが最たる例。
現在のパパさん、ママさんは馴染みがあることでしょう。
現代はテレビゲームを楽しむ子供が増え、テーブルゲームをする機会がめっきり減りました。
しかし、このコロナ禍でテーブルゲームが見直されるようになりました。
テーブルゲームによる効果を実感できる人が増えたのが要因のようです。
テーブルゲームの効果
非常事態宣言中に子供とテーブルゲームをした親は、テレビゲームにはない効果や楽しさを実感しました。
・コミュニケーションをとる頻度が高い
・時間を忘れてのめり込める
・信頼関係が強くなったのを感じる
発達障害のある子供を持つ親や支援者はさらに下記のことを実感できます。
・相手を見る練習になる
・感情コントロールの練習になる
・コミュニケーションをとる練習になる
全てではありませんが、発達障害の子供にはソーシャルスキルトレーニング(SST)を行うことが必要。
その際のツールとしてテーブルゲームを使用するのは非常に有効です。
私はその有効性を長年見てきています。
当教室のソーシャルスキルトレーニング(SST)ではテーブルゲームを使用することがあります。
身内だけでテーブルゲームをするのは楽しいですが、勿体ないと私は常々思っているから。
私はテーブルゲームを媒体にして色々な人達と関わることこそが、テーブルゲームをする意義だと考えています。
ボードゲームショップでソーシャルスキルトレーニング(SST)
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は療育などの現場で行われています。
しかし、練習して出来るようになっても、環境次第で身に着けたスキルが発揮されない。
そんな話をよく聞きます。
それなら、色んな環境下で身に着けたスキルを発揮して成功体験に繋げるしかありません。
その一つの場が、ボードゲームショップ。
前回のブログに書いたディスカバリーゲームズのようなボードゲームショップは全国各地にあります。
意外と身近にあるので、驚くと思います。
ボードゲームショップには以下のメリットがあります。
・年齢層がバラバラな色々な人達が集う
・友達同士でテーブルゲームを楽しめる
・初対面の人達とテーブルゲームを楽しめる
・感情をコントロールしようという意識が芽生えやすい
・ゲームを終えた後は仲良くなれる(こともある)
・何度も経験することで居場所になりえる
・難易度の低いゲーム、難易度の高いゲームが数多く揃っている
・余暇活動の一つになる
自閉症スペクトラム障害(ASD)のある人は、初めての環境や人というのは苦手なことが多い。
最初は支援者や面識のある人達と一緒に行って、環境を変えた状態でゲームを楽しむと良いでしょう。
徐々に環境に慣れてから、色んな人達とゲームをするという流れがお勧めです。
テーブルゲーム中の支援者の役割
ボードゲームショップには色々な人達が集まります。
テーブルゲーム中に、どういう人か、どういう仕事をしている人か等を知ることがあります。
発達障害に理解があり、珍しい仕事をしている人と出会えるケースもあります。
私はそういう人と生徒達をどう繋ぐかを常日頃考えています。
実際、私は人狼ゲームを生業としている人と出会いました。
そして、その方が経営しているお店に生徒達と行ったこともあります。
支援者は子供のサポートだけで終わらず、出会いの機会を常にアンテナを張って欲しいですね。
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