嘘をつく時の目線に注目!

昨年12月に大阪にある人狼ゲームハウスに行き、そこで私を含めて生徒達は意気消沈となりました。

レベルの違いを痛感した私達は、その体験を踏まえて、まずは内々でやった方が良いという結論に。

そこで、チャレンジ体験の一環として、人狼ゲームのプロをお招きして、生徒達(一部外部生あり)だけで人狼ゲームを行うことにしました。

人狼ゲームは嘘をつく子供を育成するわけではない

学校によっては、人狼ゲームを禁止しているところがあります。

嘘をつくゲームなので、嘘をつく子供が増えるという考えがあるためです。

個人的な見解ですが、人狼ゲームによって嘘つきの子供が増えるとは思えません。

成長するにつれて、子供は嘘をつくようになる生き物ですし、嘘をつけるというのは成長している証です。

嘘をつけない子供の方が私は心配になります。

人狼ゲームは嘘をつく子供の育成ゲームという認識ではなく、もっと違った視点で見るべきゲームだと思います。

嘘をつくというのは、相手の表情や思考を読んだり、理由をつける必要があります。

それをするには、聴覚からの情報、視覚からの情報等、様々な情報を統合して新しい答えを導き出さないといけません。

これは大人になるにつれて求められる力で、自分の身を守る力にもなります。

嘘をつくまでの過程は、生きる力にも繋がるのではないでしょうか。

また、やり方次第ではコミュニケーション方法を学べたり、共感性や自己肯定感が高まったりと、メリットが多いです。

嘘をつくというところに着目するのではなく、人狼ゲームでどういった能力を養えるか、そこに着目すると人狼ゲームをする意義が理解できると思います。

見抜くのが上手な男の人の特徴

人狼ゲーム初心者が多く、生徒達の特性や対応方法を伝えておく必要があったので、事前に人狼ゲームのプロと打ち合わせをさせて頂きました。

選択的注意が難しい、聴覚記憶に難がある、言語能力が低い、語彙数が少ない生徒にはどういう配慮がいるかを伝え、一緒にゲームの進め方を考えました。

その結果、以下のような配慮をすることになりました。

・人数は最低人数より少しだけ多めの8名~9名。

・パニックや泣きだした時等は、別室に移動させる。

・単語を分かっているか、逐一確認しながらルールの説明をする。

・発言のない生徒には発言をする機会を設ける。

・名札をテーブルに置く。

・役職は最小限にする。

・役職が書かれたプリントは、いらない情報を消しておく。

・人狼ゲームの前段階のゲームとして「お題人狼」を数回行い、考え方を学ぶ。

想定されるトラブルを色々考え、出来るだけ配慮はしますが、初めての試みなのでどういう反応を生徒達はするか分かりません。プロも私もドキドキしました。

目線と唇

お題人狼からスタートです。

お題人狼は、嘘を言っている人(人狼カード所持者)を見つけるゲームです。

「昨日食べた物」をお題とし、話し合いをして嘘を言っている人(2人)を見つけます。

お題人狼は3回行いましたが、3回とも私は人狼になりました。

やってみて気づいたのは、意図的に嘘をつくというのが難しいということです。

生徒にそういう感想を後に言うと、「先生純粋やからやわ」と言われました。良いんだか悪いんだか・・・。

どういう所を見ていけば良いか、初心者の生徒には教える必要があったので、あえて私は「〇〇君が話している時に目線が泳いでいるけど何で?」や「唇が震えているように見えるから怪しい」と指摘しました。

実際、人狼カードを持っていたある生徒は、自分が疑われれていると思うと、すごく目線が泳いでいました。

これほど分かりやすい人はなかなかいないと思いますが、目線がどう動いているかは判断材料の一つになります。

私の指摘によって生徒達は学べたようで、続けていく内に自分と他人の表情を気にするようになりました。

お題人狼からスタートしたのは正解で、初心者の生徒達は拒否反応することなく、とても楽しくできました。

因みに、人狼ハウスで出会った見抜くのが上手な男の人を見ていると、会話のキャッチボールをしながら推測し、仕草等を加味した上で人狼を見抜いていました。

この域に到達するには、もっともっと経験を積まなければいけないでしょう。

さて、お題人狼で心身が温まったところで、本格的に人狼ゲームの開始。

生徒が単語を理解しているか確認しながら説明したおかげで、本番は勘違いすることなくできました。

発言が少ないと思われる生徒には意図的に話を振ったりして、極力発言する機会を設けました。

あっという間に時間が経ち、人狼ゲームは終わりました。

時間の関係で2ゲームしかできませんでしたが、皆充実した顔をしていました。

終わって片付けをしていると、「またすぐやりたいわ~」「思っていた以上に面白かった!」と生徒達に大好評でした。

またやりたいと思います。

子供の心理状態を知る

子供達はどういう風に感じながらゲームをやっていたのか、どういう心理状態でやっていたのかを知るために感想を書いてもらいました。

人狼ゲームの楽しさ

・人狼になった時、うまく嘘をついて相手にバレなかったところがこのゲームの楽しさ。

・他人の意見を短時間で判断する楽しさ。

・嘘をついている人を見極める心理戦の難しさ。

・みんなでディスカッションしながら人狼を考える時間。

・誰が人狼なのかワクワク。

・疑うか、疑われるか、その駆け引き。

・相手の言っている内容が面白い。人の全ての総合的な能力が試される。

人狼ゲームの難しさ

・誰が嘘をついているかを見破るのが難しい。

・嘘をつくこと、嘘を見抜くこと。

・誰が何の役職か分からない所。

・お互い探りを入れつつ、自分にヘイトが向かないようにしないといけない所。

・考える能力(特に人狼)。

・黙りすぎると、疑われる可能性がある。

・人の言っていることを聞きながら、推理すること。

嘘をついている人の見極めポイント

・人の話や表情を見極めるのが良い。

・話している人の動き。

・心理、目の動き、喋り方。

・会話の流れから、相手の考えを読むこと。

・自分の意見に合わせてくる。

・よく観察すること。

・明らかに前に言ったことと違っている時。

本当のことを言っている人の見極めポイント

・人の話を聞いて、それに反論したりするのが良い。

・話している人の動き。

・訴えようとする所。

・自分に自信を持っていそうな人。

・占いの人。

・必死な態度と必死な根拠を聞く。

・占いの言っていること。

人狼ゲームの改善ポイントや新ルール

・表情を変えたり、もっと意見を言ったりする。

・相談する時間をもう少し長めにとる。

・占い師に伝える時は、それようのサインを使用する。

・次は狂人を入れてやりたい。

・色々な役職を増やす。

・顔に出やすい場合は、気を付ける。

・村人陣営や人狼陣営を増やしたら、もっと面白くなると思う。

楽しかったというのが伝わってくる感想です。

たくさんある中で私が気になったのは、「黙りすぎると疑われる可能性がある」という感想です。

これを書いた生徒は、最初は発言することなく黙っていました。

それで良いと思っていたようですが、それがかえって疑われる要因になったので、黙りすぎるのも損すると気づいたようです。

それからは発言が増え、積極的にディスカッションに参加し始めました。

はたから見たら小さな気づきかもしれませんが、生徒にとっては大きな気づきになったようです。

ぜひ、別の場所でも人狼ゲームをやって楽しんで欲しいですね。

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