2022年のひだち教室を振り返って~課外活動編~

2022年も色々体験した年でした。

生徒達は非日常を体験して、思い出になったことと思います。

私自身も沢山の思い出ができました。

ひだち教室としては、貴重な体験をいくつかさせて頂きました。

病院内保育所での講演会、児童養護施設の子供達のための仕事体験会。

また、考えさせられることがありました。

『過干渉』と『親心支援』の危うさ。

頭と心を痛め、怒りすらも感じた、そんな出来事です。

課外活動編とひだち教室編に分けて、今年1年を振り返ってみたいと思います。

チャレンジ重視と出来る事重視に別れた活動

今年は、二つのグループに別れた印象です。

活動内容を、『チャレンジすることを重視』『出来る事を重視』

出来ることを重視した生徒達には、下記の理由があります。

・幼稚園から小学校に上がった

・小学校で不適応が生じた

・高校や大学に進学した

・受験シーズンに入った

・家庭環境がガラリと変わった

環境変化のあった生徒達が多い1年でした。

発達障害のある人は、環境変化に弱い。

上手く適応できれば良いですが、多くの人は心理的に多大な負荷がかかります。

それにより、下記のようなことが起きます。

・自己肯定感が低下

・新しい事にチャレンジする気持ちがわかなくなる

・感情のコントロールが難しくなる

・出来てたことが出来なくなる

そういうこともあって、今年は活動内容を考えるのが大変でした。

どのように対応するかは、その人の症状や希望によって異なります。

・非日常を体験してストレス発散してもらう

・刺激的な活動をして、脳内をリセットする

・出来ることをしてもらって心の安定感をもたらす

・活動中に沢山話をして、自分の気持ちを吐き出してもらう

上記のは一例ですが、私は主にこれらを実践しています。

初トライだけど上手くボートに乗れた!

琵琶湖と言えば、ウォータースポーツが盛ん。

その中でもSUPは老若男女に人気のスポーツ。

そんなSUP初体験の生徒達。

ところが、生徒(小学6年)は経験者の私よりもあっという間に上達しました。

興味や楽しさは子供の上達スピードを上げますね。

現在小学1年の生徒は始めこそ怖がっていましたが、徐々にチャレンジ精神が出てきました。

最終的には自らボートの上に立ち、漕ぎ始めました。

自らチャレンジするというのは良いですね。

>>>SUP体験の記事

非日常の極みと感じた溶接体験!

溶接体験は面白い。

それは理解していましたが、生徒達がどういう反応するか予想できませんでした。

極度に怖がってしまわないか心配でした。

いざ始まると、そんな心配は杞憂に終わりました。

生徒も私も初めての世界。

目の前を飛び散る火花に私達は大興奮。

完成までに時間はかかりましたが、生徒達の達成感は半端なかった様子です。

作った台座は、ご家庭で使われているそうです。

>>>溶接体験の記事

製作時間7時間の本格模型作り体験

一級建築士による、本格的な模型作り体験。

他では決して体験できない、とても貴重な体験となりました。

生徒達はスタート時点はとても楽しそうで、雑談を交わす余裕ぶり。

ところが、時間が経つにつれて楽しむ余裕がなくなっていきます。

余りにも細かい作業が続き、目と肩が凄く凝る生徒達。

7時間も要して完成した時、生徒達は達成感よりも疲労感の方が勝っていました。

でも、少し休憩してから感想を尋ねると、「面白かった」と口々に言っていました。

本気のプロの業を体験できた生徒達でした。

>>>本格模型作りの記事

癒しをもたらしてくれたモスペット作り

京都発祥のモスペット。

苔玉を使った苔玉アートで、これから人気を博してくると思います。

作り方はそれほど難しくありません。

簡単なのに、とても可愛い作品に仕上がるのは大きなメリット。

親子で一緒に作れるのは良いですね。

作品と製作者がとても似てくるという不思議な現象が起きます。

見てるだけで癒され、愛着もわきます!

>>>モスペット作りの記事

継続は大切だと実感したデイキャンプ!

大学生の生徒とは、3回ほどデイキャンプをしました。

単純にBBQをするのではなく、生徒自身でタープも設営してもらいました。

構造さえ理解すれば、15分ほどで設営できるタープ。

私はあえて組み立て方を教えませんでした。

生徒達には説明書を見ながら、話し合って組み立てて欲しいからです。

1回目は完成するまでに1時間ほどかかりました。

不器用さや非効率なやり方、説明書の読み間違いをしていたのが原因。

2回目も同じぐらい時間がかかりました。

ところが、3回目となると動きが全く違いました。

動きに無駄がなくなり、効率的に組み立てていきました。

そして僅か15分で完成。

「簡単にできた」

「こんなに早く出来るとは」

生徒達は口々に言い、自己肯定感が高まる様子が伺えました。

発達障害のある人は、一度では難しいケースというのはよくあります。

しかし、何度も経験していくことで、出来るようになるというのもあります。

継続って大切だと実感できたキャンプでした。

>>>デイキャンプ1回目の記事

>>>デイキャンプ2回目の記事

>>>デイキャンプ3回目の記事

2023年も、生徒達に沢山の体験をさせたいなと思います!

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